プロジェクト概要

今回紹介するのは工場で使用される小型の量産自動機です。製品の業界自体は狭く競合も少ないのですが、需要は一定数確実にある自動機で、今回紹介する製品は20年以上仕様を変えずに作られ続けていました。
しかし、近年他社で高性能な新しい自動機が開発され瞬く間にシェアを奪われる状況となり、他社に並ぶ性能の新型自動機を開発する必要になりました。

お客様の抱えていた課題

課題は会社の統合等に伴い初期開発のノウハウが上手く社内に蓄積されておらず、それゆえに新製品を開発できるノウハウも不足していた点です。
従来はそれでも競合会社が少なかったため既存製品で20年以上安定して販売することができていましたが、近年競合会社から高性能な製品が出てきてからは、シェアを奪われ続けることになりました。
そこで、私がプロジェクトに入ってメンバーと共に新製品開発をする事となりました。

課題解決のエピソード

新製品のあるべき姿の整理と共有が課題となりました。
現製品の図面、設計意図ともに相当古く、正確に読み取ることが困難だったため、一旦他社新製品をベンチマークとして新しい製品を1から作り直すことになりました。実質すべてが手探りの状況からのスタートだったため、新製品のあるべき姿からお客様と考え直し仕様から作成していきました。使用するもの全て1から調べて作り上げていく事が今回は大変重要となりました。

【コンサルティング事例】技術可視化のポイント ~RPAを用いたサポート提案~
コンサルティングの流れ

用いられた技術

リバースエンジニアリングです。図面も寸法も機構も制御も全く無いもので、製品だけある状態です。経験として機構設計の専門知識の他に、電気、ソフトの造詣を持つことが出来ました。また、部品毎の物性選定、強度計算、モーターの試作、特許調査、申請、海外への製造依頼候補の工場への伝達、交渉、おおよそ製造に必要な知識、体験が出来ました。この経験によるさまざまな問題解決が今の技術コンサルティングに生きています。

プロジェクトの未来への影響

新製品が開発されることにより、シェアの回復を見込めるようになりました。ある作業を自動化する製品ですが、組み立て工数の削減とこれまで自動化が難しかった部品にも対応できるようにしたため使用範囲は大幅に広がりました。また、消耗品のユニットの出し入れも簡単に出来るように工夫してメンテナンス性を高めました。軽量化や静電対策も盛り込むことで落下による破損、故障などを軽減できました。社会には小さな好影響です。

これからについて

自分のキャリアについては、失敗から多くの経験を学んできました。
その中でも印象に残るのは、動作確認中に試作精密基板へ水をこぼし破壊してしまった事です。すぐに予備基板の結線をやり直すのですが、当時電気担当のメンバーが倒れてしまっていたので、上司が一肌脱ぎ試作の精密基板の結線のはんだをし、完成・無事納品が出来ました。
どのプロジェクトにも周りのメンバーの協力が必要で、自分一人だけでは実現しなかったことを学びました。

自分の今後については、技術者出身という強みを生かしてもう一歩お客様の課題に踏み込んだコンサルティングが出来る技術者を目指したいです。
現在、業務の可視化と不具合データベースの構築、製造業でRPAを使った定型業務の自動化をしております。RPAは工数削減と同時に新たな工数を生み出すツールです。新しい価値への工数捻出でお悩みの多くのお客様に向けて提案および自走のためのお手伝いをしております。私は機械設計の技術者出身ですので、開発・製造工程におけるお悩みをお聞きし、理解したうえでのご提案が可能です。RPAの導入・有効活用にお悩みのお客様に寄り添った課題解決サポートを行っていきます。