要求仕様の要件分析から仮想環境構築まで効率化を実現する
自動車業界、産業機器業界などは昨今、様々な技術領域のエンジニアが複数関わり合いながらひとつの製品を生み出していくケースが増えています。テクノプロ・デザイン社では、モデルを用いた手法を適用し、効果的・効率的な開発を進められるような支援を展開しています。
要件分析からシステム試験までを一気通貫で対応
複数の技術領域が絡む開発案件について、MBSEを適用することで要件分析からシステム試験までを一気通貫して効率化を実現できます。
SysMLを使用したシステム設計書のアウトプットや、システム設計書を元にシステム検証環境の構築も可能とし、その検証環境を用いて、今まで時間がかかっていた不具合箇所の発見もスピード化が実現できます。
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[ モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)の業務フロー ]
※MBSEとは?
Model Based Systems Engineeringの略称で、複数の観点から表現したモデルを用いて、システムの要求分析、設計、検証を効率的に行う開発手法です。
適用するモデルは視覚的に理解しやすい図表でのモデルや、定量的に妥当性/成立性を検証する仮想環境(シミュレーションモデル)が使われることが多いです。
これらのモデルをベースにすることで複数の異なる技術領域が絡む案件でも協働開発をスムーズに進めることができます。
MBSEを適用し、迅速に要件定義~仮想環境構築まで実現します。
課題毎の解決策
● Case1/自動車メーカーにおいて、MBSEを適用した要件分析~システム試験の実施
<Before>想定課題 | <After>課題解決 | |
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市場不具合を減らし、効率的かつ安定的な開発手法を実現したい。 |
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要件分析からシステム試験までMBSEを適用し、一気通貫で対応。 |
システム設計書がないため、正常系の試験の網羅及び意地悪試験ができていない。 また、ECU間の連携仕様を把握している設計者がおらず、車両を使用した試験しかできていないため実施できる試験が限られている。 |
SysMLを使用したシステム設計書の作成~システム検証環境を構築。システム検証環境を使用したシステム試験を行い、これまで車両試験でしか発見できなかった不具合の早期発見が出来るようになった(本件では11件確認)。試験中の試験車両の確保が90%削減可能となった。 |
特徴
・幅広いドメイン知見をもとにシステムの連携検討が可能
・V&V(Verification & Validation)観点からの提案が可能
想定される業界・部門
・製造関係メーカー(自動車/航空宇宙/ロボットなど)
・MBSE適用を検討中、推進中のお客様
実績
プロジェクト概要
目的:顧客提供要求仕様の要件分析から仮想環境構築
対象企業:自動車メーカー様
期間:1年
規模:PM1名+PL1名+メンバー2名
成果:本件導入により、これまで車両試験でしか発見できなかった
不具合の早期発見が出来るようになった(本件では11件確認)
試験中の試験車両の確保が90%削減可能となった。
他機種開発時に本システム成果物の流用が可能
対象顧客は現在も本システムをベースにMBSE適用を推進中。
アライアンス先
テクノプロ・デザイン社では、「先端技術を経済実装する」をミッションに、各企業とのアライアンスによるソリューションを提供しています。
■アライアンス企業
・dSPACE Japan(エンジニアリングパートナーとして認定頂いています)
・インテグレーションテクノロジー(MathWorks認定パートナー)