㈱テクノプロ テクノプロ・エンジニアリング社(以下、「TPE」)の顧客である日立建機株式会社(以下、「日立建機」)は、世界市場でも屈指のシェアを持つ建機メーカーとしてその名を広く知られています。今回は日々、高性能で信頼性の高い製品を創り出し世界中の建設・資源開発現場へ届けている日立建機の土浦工場を訪問し、同社の事業を支える基幹システムの開発・管理・運用に携わるお二人に、エンジニアリングの現場で大切にすべきポイントなどをお伺いしました。
※取材日:2012/10/12
所属・役職は取材当時のものです。

㈱テクノプロ テクノプロ・エンジニアリング社(以下、「TPE」)の顧客である日立建機株式会社(以下、「日立建機」)は、世界市場でも屈指のシェアを持つ建機メーカーとしてその名を広く知られています。
今回は日々、高性能で信頼性の高い製品を創り出し世界中の建設・資源開発現場へ届けている日立建機の土浦工場を訪問し、同社の事業を支える基幹システムの開発・管理・運用に携わるお二人に、エンジニアリングの現場で大切にすべきポイントなどをお伺いしました。

「とにかく色々な技術、スキルを持つ人を探し出してきて解決する」

志波賢一様日立建機株式会社
IT推進本部業務システム統括センタ
販売業務システム部
部長代理志波賢一様

志波様、神立様の所属する販売業務システム部では、国内外の日立建機グループの事業活動の基盤となる基幹システムを開発・導入する『グローバル&オープン化推進プロジェクト』(以下「G&Oプロジェクト」)を遂行されてきました。そのプロジェクトにおいて志波様は販売システム関連業務の全体マネジメントを、神立様は製品を顧客に納めて代金を回収するまでの債権を管理するための「収計システム」をご担当されています。お二人とも2年前に稼動を開始したシステムの運用から実際の業務で生じた要望や改善点を新たにシステムに反映させるための開発業務まで、より優れたシステムの実現を目指し日々努力を続けています。
「自分自身の技術レベルはそれほどでもないんですよ。」と笑顔で語る志波様は、業務をマネジメントする立場としてプロジェクトの進行時につねに心がけている点を「社内で誰がどんな技術を持っているか、どんな性格で、どんな人かを把握すること」だと表現しています。
「私自身、COBOL――もう知っている方も少なくなったプログラミング言語かもしれませんが(笑)――でシステム開発を行うエンジニアだったんです。でもその後、企画部門やCRM、外販SEや業務コンサルティングなど様々な分野のプロジェクトで発生したトラブルの解決を任されることが増え、とにかく色々な技術、スキルを持つ人を探し出してきて解決する、ということが自然にできるようになっていましたね。でも、『意識的に人脈を作る』というような大げさな話ではなく、業務をする上で当たり前のことだと思っています。いわば『社内をぶらぶらしていろんな人とおしゃべりし、スキルを持つ人を探し出す』のが私の仕事です(笑)」(志波氏)

『対話力』と『気づく力』があれば技術者は成長できる

神立豊様日立建機株式会社
IT推進本部業務システム統括センタ
販売業務システム部
販売システムグループ主任神立豊様

技術者派遣を利用する上で重視する点についてお尋ねしたところ、コスト面のメリットに加え、『自社にない技術力の活用』を挙げられた志波様。しかしエンジニアの能力に関する側面では、コミュニケーション力や問題に気づき原因を探ろうとする姿勢など、むしろ技術力以外の部分が非常に重要なポイントになる、という視点をお持ちだそうです。
「周りと協働せず1人で動くエンジニアは『1人分+α』の範囲での仕事しかできませんから幅の広がりが出てきません。たとえば売掛債権などを扱う収計システムはその性質上、位置づけとして販売と会計の中間層にあるため関連する部署とのやりとりが不可欠です。それこそ360度、どの方面の相手ともきちんと対話ができないと適切に業務を進められないので、仕事に占める割合で言えばコミュニケーション力の重要性は7割以上あると言っても過言ではないでしょう。」(志波氏)
エンジニアがみずからの技術力を高める、という観点から見ても「最初からスキルが高くなくても対話力があれば成長できる」と志波様は言います。「スキルが足りなければ最初はその技術に長けた人にお願いし、誠実にコミュニケーションを取ってそのやり方を把握したり教えてもらう。そうすれば技術はいくらでも盗めます。もちろん、その事実に気づいて注意深く問題解決に取り組む姿勢も必要ではありますが。加えて、私の経験上そういう事をしっかりとやれるエンジニアは不思議と勤怠も良い気がします(笑)。」

“戦友”と共に『ありがとう』を分かち合いたい

日立建機株式会社志波様、岩﨑健様、神立様、山田真利様【写真左から】日立建機株式会社
志波様、岩﨑健様、神立様、山田真利様

日立建機ではTPEなどの外部パートナーをどのように位置づけているのかについて、お二人にご意見をお聞きしました。
「当部門には前身のHBF(注「:日立建機ビジネスフロンティア株式会社」。2012年4月に日立建機が吸収合併)の時代から『地場の外部パートナーと信頼関係を築いて共に成長する』という文化が深く浸透しています。そのため『プロパーだから』『パートナーさんだから』という理由で仕事内容を区分けすることはしていません。G&Oプロジェクトに取り組む際にも、当時自分たちに欠けていたOracleEBS関連のスキルを外部に求める気持ちはありましたが、たとえパートナーさんのスキルがその時点で十分でなくても、一緒に習得して業務のレベルアップに協力してもらえるか、という点も重要でした。」(志波氏)
「パートナーとしてのTPEさんは、そういった私たちの方針にしっかりと付いてきてくれていますし、とても良くやってくれていると思います。あえて希望を言うとすれば、自分から前に出てどんどん色々な部署に対して積極的に発言し、業務のリーダー的役割を担ってくれる方が現状よりもっと増えてくれるとありがたいですね。関連部署も含め私たちの組織は本当にフラットなので、主張することで疎まれるようなことはありませんし、積極的な方はむしろ大歓迎です(笑)。」(神立氏)
志波様はパートナーに対する期待を「適切な表現なのかは分かりませんが…」と前置きした上で、「私たちにとってパートナーさんはいわば『戦友』なんです。」と表現しています。
「そんな仲間と一緒に作り上げたシステムを使った他部門から『ありがとう』という感謝のメールをもらったときは本当に感激しましたし、すぐチーム内に見せて回りました(笑)。システムという形のないものを生み出す仕事に携わる人間として、ユーザーからの感謝はなによりの励みになりますし、立場を問わずチームのみんなにも同じように感じて喜んでもらえると嬉しいですね。」(志波氏)

【お客様概要】

日立建機株式会社

http://www.hitachi-kenki.co.jp/

事業目的 建設機械・運搬機械及び環境関連製品等の製造・販売・レンタル・アフターサービス
事業所 技術開発センタ、土浦工場、霞ヶ浦工場、常陸那珂工場、常陸那珂臨港工場、龍ケ崎工場
グループ概要 連結子会社46社(国内12社、海外34社)、持分法適用会社12社(国内5社、海外7社)